腰部脊柱管狭窄症の症状
- 腰痛:初期の症状として腰痛が見られます。長期間、腰の痛みを患った後、徐々にあるいは急速に下肢の症状が進行してきます。
- 間歇性跛行:安静にしているときは、下肢のしびれなどがないのに、短時間または短距離歩いただけで下肢の痛みや筋力低下が現れ、歩行が続けられなくなる症状を指します。はじめは少し歩くとふくらはぎが痛くなってしゃがみ込んでしまうという程度のものが、次第に短い距離を歩いただけで症状が現れるようになります。
- 知覚異常:腰部脊柱管狭窄症は、下肢の冷えを伴うことが多いです。そのため寝るときには真夏でも靴下が必要になることもあります。また逆に足が火照る方もいます。これらの症状は自律神経の機能障害によるものと考えられており、適切な除圧により解消が期待されます。また、下肢のしびれも脊柱管狭窄症にはよく見られますが、罹病期間の長い方や高度狭窄のある方では手術後も神経症状が残ることがあります。突出した椎間板などが脊髄神経を圧迫していると、いわゆる坐骨神経痛と呼ばれる下肢の神経に沿った電撃痛が認められます。
- 排尿障害:尿がでにくい、漏らしてしまう、残尿感がある、などの症状があります。